第3章 ページを区切る(セクション)

この章を読んでできるようになること

ページごとに用紙サイズや余白を変えることができます。また、ヘッダーフッターもページごとに設定できます。

他にも、印刷の向きが縦向きのページと横向きのページを混在させることも可能です。

用語の説明

セクション

文書を構成する上での書式をひとまとめにしたものです。

初めてこの言葉を聞くとわかりづらいと思いますので、最初の新規ページを1つの部屋とイメージしてください。その1つの部屋に区切りを加えていくことで、小分けされた部屋ごとに書式を設定できるようになります。

通常、Wordで文書を新規作成すると1つのセクション(部屋)で構成されるので、初期状態では、「セクション=文書全体」であると言えます。

さて、ここから少し細かい説明になります。とりあえずやってみたいという方は、下の「やり方」にお進みください。

上の方でセクションは、文書を構成する上での書式をひとまとめにしたものを意味すると書きましたが、セクションには、インデントや行間等の段落書式が含まれます。そして、段落書式には、フォント等の文字書式が含まれます。

つまり、「セクション>段落書式>文字書式」と言えます。

一番大きな単位であるセクションに指定できる書式は、【ページレイアウトタブ:ページ設定グループ:ページ設定ダイアログ】で設定できるものになります。

文字書式や段落書式については、第8章で詳しく取り扱います。

やり方

まず初めにやっておくことがあります。それは「編集記号の表示」をしておくことです。【ホームタブ:段落グループ】の右上にあるボタンをクリックしてください。

下の画像のような段落記号が表示されるようになります。以下の画像は、段落記号の一種であり、Enterキーを押すと打ち込まれます。

さて、それではページの向きが縦横混在したページを作っていきます。通常のWord文書では基本的に縦ページですので、横ページを挟むような形にします。

セクション区切り

まず、横向きのページを作成するうえで覚えていただきたいことは、横向きのページにしたい部分をセクションで独立させる必要があるということです。この一文を覚えてから次の行に進んでください。

さて、横ページを作った時に文頭にしたい所にカーソルを合わせてください。

例としてここでは、(1)の前にカーソルを合わせます。

その後、【ページレイアウトタブ:ページ設定グループ】の右上にある「区切り」とあるところを開いてください。

開いた項目の中にセクション区切りとあるのがわかるかと思います。ここの「次のページから開始」をクリックしてください。

他にも3つほどありますが、使う頻度が高いものは上2つの「次ページから開始」と「現在の位置から開始」になるでしょう。

さて、「次のページから開始」をクリックできたら、(1)以下の部分が次ページの一番上に来たはずです。ここで注目したいのは、その部分よりも上にあります。

「セクション区切り(次のページから新しいセクション)」と書いてあることがわかるでしょうか。もし見当たらない場合は、おそらく下記のようになっていると思いますが、近くでEnterキーを押せば全部分が表示されます。

これでセクションを区切ることには成功しました。この後にページの向きを横にすれば、縦横混在のページを作成することができるのですが、この項目の最初の一文を思い出してください。横向きにしたいページを独立させる必要があります、と私は書きました。今のこの状態では、独立した状態とはなっていません。これでは、部屋の中に区切りが1つしかない状態です。部屋の区切りを2つにして、独立した部屋を作る必要があります。そのために(3)より後の部分もセクション区切りをしてください。やり方は同じです。下の画像でいうところの「急須~」にカーソルを合わせてセクションを区切れば大丈夫です。

これでセクションを独立させることができました。長々と書いたので分かりにくい所もあったと思いますが、一言でいえば、横向きにしたいページの前後をセクションで区切るということです。

ページを横向きに

セクション区切りができたところで、ページの向きを横向きにしていきます。横向きにしたいページの中の一文にカーソルを合わせてください。そして【ページレイアウトタブ:ページ設定グループ】にある「印刷の向き」をクリックし、「横」を選択してください。

これで縦横混在のページを作ることができました。利用する機会は、早々ないと思いますが、図や写真等を使う場合には重宝するはずです。

セクション区切りを利用したヘッダーとフッター

セクション区切りを利用することでいつもと違ったヘッダーやフッダーを作成することができます。

通常なら、ヘッダーやフッダーは一度そこに文章を書き込むとその書き込みが末ページまで続いてしまいます。しかし、セクションを区切ることでヘッダー等の設定も同様にセクションごとに設定することが可能になります。

これを利用すれば、マニュアルを作成するときに異なるタイトルをヘッダーに掲載することができます。

改ページ

【ページレイアウトタブ:ページ設定グループ】右上にある「区切り」を押したときに「改ページ」という項目がありました。これは、セクション区切りより弱いものと考えるとイメージしやすいかもしれません。セクション区切りでは多くの設定をセクションごとに設定できますが、改ページは、その名のとおりページを変えることのみを行います。ですから、「改ページ」をしただけでは、横向きのページを作ることはできませんし、ヘッダーフッターも個々に設定することはできません。

セクションを区切るほどではないが、次のページにタイトルを持っていきたい場合等に使うとよいでしょう。もしこの機能を知らないと、Enterキーを無駄に何回も押す必要が出てきてしまいます。

 

第4章